Credit::Krista Mangulsone
俳優の松重豊主演の日本テレビドラマ『孤独のグルメ』は、中国最大の動画サイト「ビリビリ」で再生回数1億回を突破し、中国で最も人気のある日本ドラマの一つです。その人気の背景には、日本の食文化への興味以外に、若者の「孤独」に対する変化への理解があると言えるでしょう。主人公・井之頭五郎(いのがしらごろう)の“自分重視”で、“独り”で食と向き合い“個”のあり方を追求する生活哲学は、中国の若者たちの間でも流行しています。いわゆる、“孤独になってしまう”ではなく、“孤独を選ぶ”という傾向によって現在、「一人食」「ブラックボックス」「モバイルゲーム」等の「お一人様経済」が急成長を遂げています。中でも規模が最大で、最も注目を集めているのはペット市場です。中国における「お一人様経済」トレンドで盛り上がるペット市場にみられる特徴を解説していきます。
執筆者
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駱嘉寅(ロ カイン)
中国在住AILメディアパートナー
早稲田大学大学院卒。日系証券会社のアナリストとして中国現地(上海)における金融政策、株式市場、産業のリサーチを手掛け、2018年より個人投資家として活動。幅広い業界に注目してます。