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【旧正月セール2025速報】中国版TikTok「抖音(Douyin)」が好調 3,700ブランドで売上2億円越を記録

ケルビン・アウ
AILメディアパートナー
執筆者

 中国の旧暦の正月で、大型連休として知られる「旧正月(春節)」。2025年は、春節(1月29日)の前日である1月28日~2月4日までの8日間が連休となり、あらゆる小売店やECサイトで「旧正月セール」が実施されました。

「抖音(Douyin、ドウイン)」公式サイトより

 

 中国版「TikTok」の「抖音(Douyin、ドウイン)」では、旧正月セールでかなり好調な売上を記録。特に、中小規模ブランドや季節商品のニーズが堅調でした。主要となる取引指標が大幅に伸び、一日あたりの平均取引額は前年同期比69%増、セール対象の商品の取引額は88%増、中小規模ブランドの検索経由での取引額は77%増を記録。セール初日には、71の事業者が1億元超(約20億円)、3,713ブランドが1,000万元超(約2億円)の売上を達成したと報じられました。

 

「抖音(Douyin、ドウイン)」が発表した2025年旧正月セールのハイライト。右は生成AIによる翻訳

 

 売れ筋となったカテゴリーや商品については、旧正月の祝いの食卓に欠かせない海産物や肉製品が人気を集めました。その他には、中国政府による補助金制度である「国家補助新商品キャンペーン」の対象となっている電化製品が特に好調で注目を集めました。キャンペーンによる補助金を活用する形で、1月1日以降は「Xiaomi(シャオミ)」「Apple(アップル)」「HONOR(オナー)」「OPPO(オッポ)」「VIVO(ビボ)」「Lenovo(レノボ)」といったPC・スマートフォンブランドが累計52,000回に及ぶライブ配信を実施。総視聴時間はなんと2,987万時間を記録し、キャンペーン初日には、補助金対象となるスマートフォンの販売台数が前月比300%増と大幅に成長しました。また、人気の5,000元(約10万円)前後の価格帯であるスマートフォン機種の検索数は200%増加したといわれています。

 また、ライブ配信の増加にともない、UGCコンテンツも活発化。トレンド入りした話題に「本命年の服装(旧正月ファッション)」があり、ハッシュタグ「#CNYootd」などの投稿や関連トピックは4,600万回以上投稿されました。また、赤を基調とした縁起物の衣料品や関連商品の取引量は、前年比107%増加、さらに165品目で取引額100万元(約2,000万円)の売上を達成する好調な結果となったとのことです。


参照:
https://www.ebrun.com/20250127/570953.shtml?eb=hp_home_lcol_ttzd