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中国「百度」が中国版ChatGPT「文心一言」を発表-AI産業の繁栄に絡む政府投資の光と影

駱嘉寅(ロ カイン)中国在住AILメディアパートナー
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Credit:Markus Winkler@unsplash

 

 2022年11月、AI研究会社である「OpenAI(オープンエーアイ)」が「ChatGPT(チャットジーピーティー)」を発表。それまでAI技術は「オウム返し」のように人間同士の話し方とやり取りを真似ていましたが、実際に理解はしていませんでした。対して、「ChatGPT」はカラス(多くの行動実験で「羽毛のある類人猿」と評価)のように「知性」を持ち、知的能力を用いて分析するだけでなく、数少ない情報からも学び、さらなる進化を遂げてきました。「ChatGPT」は発表された直後から全世界の注目を集め、各国がAI技術の重要性を再認識し、いまや無視できない存在となっています。

 中国では、米国系アプリである「ChatGPT」の利用は制限されています。その背景には、技術をめぐる米中の覇権争いがありますが、その競争は依然として続いており、日を追うごとにさらに拡大しているようにも見えます。中国政府は、米国と技術で競争するだけではなく、AI技術がもたらす産業革命によって、低迷している経済の活発化にも期待を寄せています。

今回は、中国におけるAI技術の現状とAI関連企業を紹介していきます。

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執筆者

  • 駱嘉寅(ロ カイン)

    中国在住AILメディアパートナー

    早稲田大学大学院卒。日系証券会社のアナリストとして中国現地(上海)における金融政策、株式市場、産業のリサーチを手掛け、2018年より個人投資家として活動。幅広い業界に注目してます。