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オムニチャネルリテーラーに変貌する「フットロッカー」の敏腕CEOが登壇【NRF 25 vol.2】

2025年1月12日、NRFリテールビッグショーに米フットウェアチェーン店「フットロッカー」のメアリー・ディロンCEOが登壇した。
本記事は株式会社アパレルウェブが運営するファッションポータルサイトapparel-web.comの転載記事です。元記事を読む
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写真右:「フットロッカー」のメアリー・ディロンCEO(Photo by Jason Dixson Photography )
コスメ小売チェーン、アルタビューティーを拡大し成功に導いたメアリー・ディロン氏。2023年9月に「フットロッカー (Foot Locker)」のCEOに就任して以降、改革を進めている。
スニーカーカルチャーの増幅、不動産ポートフォリオの強化、顧客ロイヤルティの深化、そしてクラス最高のオムニチャネルリテーラーとなることで、「すべての人の内なるスニーカーヘッズを解き放つ」というビジョンを掲げ、2023年にレースアッププランを率先した。彼女のリーダーシップの下、「フットロッカー」は2020年に設立された同社のLEED(Leading Education & Economic Development) イニシアチブを通じて、黒人コミュニティに投資し、力を与え、増幅させる努力を続けている。
また、2024年にはニューヨークの34丁目にある旗艦店をデジタルによって「ホームコート体験」を楽しむことができるコンセプトストアに生まれ変わらせ話題を呼んでいる。彼女はこれらの取り組みを実現するために、「できる限り顧客を満足させること」、「努力する人々の力を確実に引き出すこと」、「ブランド・パートナーと多面的かつ複数年にわたる戦略的成長を実現すること」の3つの原則に基づいて組織を再編したという。
マーケティングに従った組織改革がどのように実を結ぶのかを注視したいところである。
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執筆者
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山中 健|Takeru Yamanaka
株式会社アパレルウェブ コンサルティングファーム主席研究員、apparel-web.com編集長
大手百貨店、外資系ブランドメーカー、大手経営コンサルタント会社を経て、コンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、雑貨などのライフスタイル、百貨店、SCなど、幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にapparel-web.com編集長就任。