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英Primark（プライマーク）が店頭サービス拡大 クリック＆コレクト・中古品交換ショップの取り組み
英国発ファストファッションブランドの「Primark（プライマーク）」は2024年末までに英国内でクリック＆コレクトサービスをさらに54店舗拡大し、従来のレディースとキッズに加え、新たにメンズウェアとホームウェア部門でも同サービス展開を開始すると発表しています。これにより、年内のハイシーズンであるクリスマスまでに、全店舗の半数以上でクリック＆コレクトサービスが利用可能となります。
「Primark」公式サイトでもクリック＆コレクトを訴求
新たにサービスが拡大される対象店舗には、「Primark」が英国で初出店したダービー店や、世界最大規模のバーミンガム店が含まれ、他にもケンブリッジ、リーズ、オックスフォードなどが該当します。クリック＆コレクトサービスは現在すでに57店舗で提供されており、今回の発表で合計111店舗が対象となります。2025年末までにはすべての店舗での展開を完了する予定だと発表。すでに同サービスを提供している57店舗では現在、新たな部門の商品でのクリック＆コレクトが利用可能となっています。「Primark」では従来より、オンラインではクリック＆コレクトサービスでの注文のみ受け付けており、発送サービスは行っていません。
同社は、サービスの拡大が「Primark」をはじめ、地域のショッピングエリアへの訪問理由をさらに増やすと考え、特に大型店舗でしか手に入らない商品を手軽に購入できることもメリットだとアピールしています。
参照メディア：
https://www.retailgazette.co.uk/blog/2024/09/primark-click-and-collect-2/
https://uk.fashionnetwork.com/news/Primark-in-major-uk-expansion-of-click-collect,1663973.html
試験的に交換ショップを展開へ デジタルトークン機能を採用
一方で、新たな試みとして「Primark」では循環型ファッション企業のVerte（ベルテ）社と提携し、店舗で「SWAP SHOP、スワップショップ＝交換ショップ」の取り組みを試験的にスタートしました。「SWAP SHOP」は、顧客が店内で中古品やヴィンテージの衣料品の交換ができるというもので、ロンドンファッションウィークを記念して、ロンドン、マンチェスター、バーミンガムの一部の店舗で実施されました。
初回の「SWAP SHOP」イベントは、9月13日にロンドンのウエストフィールドに位置するストラトフォード店でスタートし、9月15日までの3日間で開催。その後、マンチェスターのマーケットストリート店で9月16日～17日、バーミンガムのハイストリート店で10月16日～17日までと、計3店舗で試験展開が実施されました。
イベントでは、顧客が最大5点までの洋服やアクセサリー（バッグ、帽子、スカーフなど）を持ち込むと、Verte社の専用アプリ上でデジタルトークンと交換されます。持ち込むアイテムはブランド問わず、「Primark」以外で購入した商品も交換可能。獲得したデジタルトークンを使用して、Verte社のアプリ上で中古衣料品を購入できます。顧客がほぼ新品同様の高級アイテムを持ち込んだ際には、特別なゴールドトークンが付与され、他のゴールドアイテムと交換できる、というようなWEB3テクノロジーを活かした仕組みです。
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「SWAP SHOP]のイベントのようす。Verte社でも初の店頭での開催となった（Verte London公式Instagramより）
同イベントで交換されなかった衣類は、次回のスワップイベントで使用されるか、地元のチャリティーに寄付される予定だといいます。
「Primark」の店舗で定期開催されている修理ワークショップのイメージ（「Primark」公式サイトより）
今回の「SWAP SHOP」では、アプリやデジタルトークンといったテクノロジーを導入することで顧客の利便性や参加のしやすさを実現しています。「Primark」ではまた、顧客に基本的な修理と縫製のテクニックを教える「Love it for Longer（ラブ・イット・フォー・ロンガー）」という無料の修理ワークショッププログラムも年間を通じて定期開催しており、こうした取り組みを通じて、中古ファッションをより身近に、そして、顧客に衣服を長く愛用してもらうことを促進しています。
