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アメリカで急成長する リバースロジスティクス市場 返品までを含めたサイクルが販売行為・顧客体験という意識
平山 幸恵|SACHIE HIRAYAMA
AIRVol.44転載記事

米国ではコロナ禍の影響でオンライン小売販売が急増しています。一方で、ECの売上が増加すると「実際に商品を見ていない」「試着をしていない」という理由で必然的に返品が増加するのもまた事実です。商業不動産サービスのCBRE社によると、2020年ホリディ期間中の返品は705億ドル、前年より69.5%増加し、総売上高の30%を占めると推測されています。
返品率を改善するために、オンライン上の商品画像の高画質化や、AIを活用した最適なサイズやフィット感の自動推奨システムなどが活用されていますが、加えてアメリカでは今「返品を減らす努力だけでなく、返品商品をいかに早く回収して再販またはアウトレット業者等に転売して損失を減らすか」という“リバースロジスティクス”の構築が急がれています。