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2024年冬春 防寒アウターが遅れて売れる【スタイルクリップ|フラッシュレポート】

山中 健|Takeru Yamanaka
株式会社アパレルウェブ コンサルティングファーム主席研究員、apparel-web.com編集長
執筆者

 株式会社アパレルウェブが月別にEC売れ筋情報をお届けする「スタイルクリップ」フラッシュレポート。2024年2月のレポートでは、セール時期と春の立ち上がりが重なる時期である1月1日~1月28日のEC売上データから、今回はカジュアル&コンテンポラリーブランドでどのようなアウターとパンツが売れ筋となったのかをレポートしたいと思います。

左から、ショートダウンジャケット、ボアジャケット、モヘアガーディガン

続くユーティリティ系アウター人気 

 例年よりも暖かいといわれつつも、最高気温が10度に届かない日もあった1月。アウター関連は実需のずれにより多くのアイテムが前年比増となっています。「フーディー」「パーカー」「ベスト」などの軽アウターなど上位となっていますが、「ダウンジャケット」「中綿ブルゾン」「ボアブルゾン」などの防寒アウターも10位以内に入っています。また、アウトドアやミリタリーといったユーティリティデザインのカジュアルアウターが上位に連なっています。

■アウター関連キーワード出現率ベスト20 (単位 %)

※出現率=売上データでのキーワードの出現数/全体の売上点数

 

シルエット変化のキーとなるパンツが人気

 端境期のキーアイテムであるパンツではどのようなアイテムが人気となっているのでしょうか。

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執筆者

  • 山中 健|Takeru Yamanaka

    株式会社アパレルウェブ コンサルティングファーム主席研究員、apparel-web.com編集長

    大手百貨店、外資系ブランドメーカー、大手経営コンサルタント会社を経て、コンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、雑貨などのライフスタイル、百貨店、SCなど、幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にapparel-web.com編集長就任。