
英国のECプラットフォーム企業Rithum(リサム)が行った調査によると、2026年1月、英国の「TikTok Shop UK(ティックトック・ショップUK)」では、100ポンド(約21,000円)を超える高価格帯商品の売上が急増したことが明らかとなりました。これまで同プラットフォームは、“低価格帯商品の販売チャネル”というイメージが強い傾向にありましたが、調査では、ユーザーの購買傾向に変化が生じている可能性を示唆しています。
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調査では、「TikTok Shop UK」ユーザーによる100ポンド以上の商品への支出率は、全体売上の41%を占めるまでに拡大したとされており、これは、世界平均の2.8%を大きく上回っています。さらに、100ポンド~200ポンド(約21,000円~36,000円)の価格帯の商品に対する支出率も、直近1か月の売上高において29%を占めるなど、高価格帯商品の存在が際立つ結果となりました。
これらの結果から、同プラットフォームは、従来の低価格帯や衝動買い中心の構造から、ホーム&ガーデンや衣料品といった実用性の高い、且つ高価格帯の商材へシフトしつつあると推測されます。背景には、クリエイターに対する信頼度の高まりや、企業やブランド側の発信力強化による正統性(ブランド・オーセンティシティ)の向上があるとみられます。また、ユーザーも同プラットフォームに対し、高価格帯商品の購入に対して心理的なハードルを感じていないことが、今回のデータから明らかとなりました。
今回の調査結果から、英国市場における「TikTok Shop」は、もはや単なる実験的チャネルの段階を超え、本格的な小売チャネルへ進化しているといえるでしょう。
参照:
https://homeofdirectcommerce.com/news/high-value-purchases-surge-on-tiktok-shop/
https://uk.fashionnetwork.com/news/Tiktok-shop-increasingly-being-used-for-higher-priced-purchases-in-uk,1808510.html
執筆者
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高嶋 一行|KAZUYUKI TAKASHIMA
Showcase Tokyo 代表・在英ライター|AILメディアパートナー
ファッション専門学校卒業後、渡英。「ELEY KISHIMOTO(イーリー キシモト)」にてデザインアシストを経験。現在は英国を拠点に日本ブランドの海外セールスを行うエージェント「ShowcaseTokyo」を運営。東京ファッションウィーク参加ブランドなど、日本のデザイナーズブランドの海外進出や新規取引先開拓の支援を行っている。 パリファッションウィーク期間では年4回それぞれのシーズンに営業担当する日本ブランドと共に参加。バイヤー向けの展示会を開き、ヨーロッパを中心に海外のお店やバイヤーとの取引を進める。


