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“ChatGPTとは一線を画す” Meta(メタ)の最新オープンAI「Meta AI(メタAI)」英国でローンチ
Facebook(フェイスブック)とInstagram(インスタグラム)の親会社であるMeta(メタ)社は、OpenAI(オープンAI)社が開発したAI(人工知能)「ChatGPT」の競合サービスである「Meta AI(メタAI)」を英国でリリース開始しています。この製品は、「Gemini(ジェミニ)」や「ChatGPT」と似た機能を提供し、質問への回答やテキスト・ビジュアル生成を可能とします。
Meta社は、オープン AIを掲げ、「Meta AI」を完全無料で提供しており、ベーシックな無料版と高機能な有料版がある「ChatGPT」とは対照的な姿勢を示しています。「Meta AI」はすでに「Facebook」「Instagram」「WhatsApp」「Messenger」などのソーシャルメディアプラットフォームに実装されており、「Ray Ban(レイバン)」と共同開発したスマートグラス「Ray-Ban Meta(レイバン・メタ)」にも導入済です。
「Meta AI」公式サイト
2023年9月、同社によるVR・AR開発者向けのカンファレンスである「Meta Connect(メタ・コネクト)」にて初めて米国でベータ版が公開された「Meta AI」は、徐々に展開が進められ、現在は43カ国で利用可能。対応言語も10以上に増えています。今回の英国でのリリースに加え、ブラジル、ボリビア、グアテマラ、パラグアイ、フィリピンなど南米やアジアの数カ国でも提供が開始されています。さらに、イラク、サウジアラビア、スーダン、UAE 、イエメンを含む15カ国にも、近いうちに展開が予定されています。
「Meta AI」公式ページ※日本では利用不可
対応言語について、Metaでは、タガログ語、タイ語、アラビア語、ベトナム語、インドネシア語など、新しい言語への対応も追加しています。2024年9月に開催された「Meta Connect」では、現在すでに毎月4億人以上が「Meta AI」を利用し、Metaが提供するアプリを通しては、毎週1億8,500万人のアクティブユーザーがいると発表。同社は、広範な地域展開による市場の早期制覇を目指しており、2024年末までに月間5億のアクティブユーザー達成を掲げており、世界で最も利用されるAIチャットボットを目指すとしています。