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【編集部厳選:週間ホットトピックス】 AdidasがSnapchatと提携、期間限定デジタルファッションキャンペーン実施|中国Baidu世界最大規模の完全無人自動運転エリア構築を発表|米Amazon「AWS」、サプライチェーン可視化

AIL編集部
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小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をまとめてお届けします。

AdidasがSnapchatと提携、Snapchatユーザー限定のデジタルファッションキャンペーンを実施

カテゴリー:SNS、メタバース

 昨年より積極的にメタバース上でのデジタルファッションの取り組みを模索している「Adidas(アディダス)」は、「Snapchat(スナップチャット)」と提携し、「Bitmoji Drop」というキャンペーン名のメタバース関連の取り組みを発表。

 Snapchatには、アバターのデジタルファッションを表現する「Bitmoji」という機能があり、現在多くのユーザーによりさまざまな「Bitmoji」を用いた1億以上のアバターが生成され、デジタルファッションに特化した巨大なコミュニティとして成長しています。

 「Bitmoji Drop」は、12月6日~9日の期間限定キャンペーンで、Snapchatのユーザーに対し、Adidasのメタバースファッションライン「Into The Metaverse」の限定デジタルファッションアイテムを販売するというもの。アイテムを入手するには、Snapchatの専用アプリ限定トークンの「Snap Token」で、250 Snap Token(2.99ドル、約388円)を支払う必要があります。「Snap Token」は、AppleペイまたはGoogleペイ経由で購入できます。

 Adidasによると、今回の提携を通じてSnapchatの1億人のユーザーにアプローチが出来るため、デジタルファッションやメタバースにおける顧客基盤の拡大への好機と捉えているといいます。

 一方、Snapchatは数年前からAR(拡張現実)領域のデバイス開発に注力しており、ARとデジタルファッションによる独自のビジネスモデルの構築に勢力的に取り組んでいます。同社は先月にAmazonとも提携し「Amazon Fashion」にAR技術を提供。眼鏡などのアイテムに対し、スマートフォンのカメラを通じて簡単に「バーチャル着用」できる体験を提供しています。

Source: https://newsroom.snap.com/en-US/bitmoji-Adidas-drop

中国Baidu、2023年に中国国内で世界最大規模の完全無人自動運転のエリア構築を発表

カテゴリー:中国、テック

 中国の「Baidu(百度、バイドゥ)」は近年、自動運転、人工知能、量子コンピューターなどの先端インフラ技術へ特に注力しています。2023年に向け、世界最大規模の完全無人自動運転のエリアを中国国内に構築すると発表しました。

 同社の最新決算報告によると、自動運転開発プロジェクト「アポロ」における自動運転タクシーの配車アプリ「蘿蔔快跑(ろぶかいぱう)」では、7~9月の配車件数が前年同期比4.1倍、前四半期(4~6月)比65%増の47万4千回に上り、北京、上海、広州の3都市でのサービス提供回数は1日1台当たり15回を超えていることが分かりました。

 2023年には、重慶市(じゅうけいし)と武漢市(ぶかんし)での無人運転の商業利用に加え、北京市においても無人運転のテスト範囲を広げていくといいます。現地の報道によると、中国では、スマートカー※の浸透率が非常に高く、その浸透率は2022年1~3月に20%を超えており、2025年には40%を超える見通しに。Biaduの他、近年スマートフォンやIoT領域をリードしている「シャオミ」も自動運転に本格参入しています。

※スマートカー:自動運転機能の「レベル2(最高レベル5)」を備え、自動車のソフトウエアをインターネット経由で更新する「オーバー・ジ・エア(OTA)」技術に対応する車種を指す。
Source: https://finance.sina.cn/2022-12-07/detail-imqqsmrp8846512.d.html

Amazon「AWS」がサプライチェーンの可視化に特化したサービスを提供へ

カテゴリー:小売、サプライチェーン

 Amazonのクラウドサービス「Amazon Web Services(アマゾンウェブサービス)」が「AWS Supply Chain」というサプライチェーンに関するデータなどの可視化に特化したサービスをリリース。

 事業主は、自社のサプライチェーン関連データを「AWS Supply Chain」に集中させ、店舗の在庫状況などをリアルタイムで把握することが可能に。データを一括管理することによって、在庫調整に関する意思決定を速やかに行い、正確な在庫状況を反映できるため、小売ビジネス全体を改善できると期待が寄せられています。

 現在「AWS Supply Chain」は米国とドイツをメインにサービスを展開開始。すでに「Whole Foods(ホールフーズ)」、キッチン用品チェーンの「Lifetime Brands(ライフライムブランド)」などの大手小売企業が導入を開始しています。

Source: https://www.businesswire.com/news/home/20221129005850/en

 

そのほかの注目トピックス:

米RaaSプラットフォーム「Archive」 が1500万ドルを調達

アバターのデジタルファッション、AIで自在に制作 設立1年の「AVAR」、3回目の資金調達


以上、AIL編集部が毎週お届けする”いま押さえておきたい”週間ホットトピックスでした。今週もお疲れ様でした、Have a nice weekend!