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ShopifyとAmazonが歴史的な提携を発表、Shopifyで「Buy With Prime」が利用可能に【編集部厳選:週間ホットトピック】

ケルビン・アウ
AILメディアパートナー
執筆者

小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をお届け。

カテゴリー:EC、物流

 世界2大ECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」と「Amazon(アマゾン)」は、長年ライバル企業と言われてきましたが、8月30日、両社の公式発表により、Shopifyを利用しているマーチャント(Shopifyを利用するショップの呼称)も、AmazonのBtoB向けサービス「Buy With Prime(バイ ウィズ プライム)」が使用可能となり業務提携が開始されました。

 

「Buy with Prime」の紹介動画(「Amazon」YouTube公式チャンネルより)

 

 「Buy With Prime」は、2022年に米国でリリースされたサービスで、Amazonに出店せずに直営ECサイトを運営しているブランドや小売企業でも、「Buy With Prime」を導入することで、Amazonのプライム会員向けの利用特典を自社のエンドユーザーに提供することができるというものです。

 プライム会員特典には、例えば、即日配送やAmazonアカウントによる簡単決済などがあります。「Buy With Prime」を導入する最大の魅力は、顧客データを自社でコントロールしながらも、Amazonのプライム会員にリーチができることや、無料即日配送などによりエンドユーザーの顧客体験の質を向上し、顧客基盤や売上の拡大が図れるということです。

 2022年の時点では、Shopifyは同社のマーチャントに対し、「Buy With Prime」の利用はShopifyの利用規約に違反すると警告を出していました。しかしその後、両社間の協議を経て「すべてのエンドユーザーにより優れた顧客体験を提供」というビジョンを実現するために、両社は提携に至ったと言います。

 

ShopifyのCEO、Harley Finkelstein氏が今回の提携について説明
(「Shopify」YouTube公式チャンネルより)

 

 具体的な提携の仕組みについて、「Buy With Prime」はサードパーティアプリとしてShopifyのアプリストア内でリリースされる予定です。ShopifyのマーチャントがAmazonの「フルフィルメントby Amazon」(配送・在庫管理サービス)を利用することで、エンドユーザーが選択できる決済方法に「Buy With Prime」が追加されます。9月上旬に一部のマーチャントに招待制で先行アクセスを可能とし、9月末に一般公開を目指す予定です。 

 

「Shopify」の公式リリースより

 


参照:
https://news.shopify.com/shopify-merchants-can-soon-choose-to-offer-buy-with-prime-directly-within-their-shopify-checkout-buvudp