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Shopifyがオンラインホールセールプラットフォームの「Faire」に出資 D2Cブランドの卸開拓を支援【編集部厳選:週間ホットトピック】

ケルビン・アウ
AILメディアパートナー
執筆者

小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をお届けします。

カテゴリー:小売、EC

 9月27日、カナダ発のマルチチャネルプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」が、米国発のオンラインホールセールプラットフォーム「FAIRE(フェア)」に出資すると発表しました。「Shopify」は「FAIRE」の一部株式を所得し、戦略的パートナーシップを締結。「Shopify」を利用する新興D2Cブランドに対して「FAIRE」のプラットフォームを通すことで、世界中の小売企業への”卸開拓支援”をすることが今回の提携の目的です。

 「FAIRE」は2017年に米国サンフランシスコで、Daniele Perito(ダニエレ・ペリト)氏、Jeffrey Kolovson(ジェフェリー・コロフソン)氏、そしてMarcelo Cortess(マルセロ・コルテス)氏と Max Rhodes(マックス・ローズ)氏によって設立されました。オンラインプラットフォームとして、新興ブランドと小売企業のマッチングサービスを提供しています。取り扱う業種は幅広く、アパレルからホーム雑貨、食品、飲料、コスメ、ビューティー、ジュエリー、ペット用品まで展開しています。

 

「FAIRE」公式サイトより

 

「FAIRE」公式サイトより

 

 今回の提携により、「FAIRE」は「Shopify」の公式推薦ホールセールプラットフォームとなります。

 そして「FAIRE」はサードパーティーアプリとして「Shopify」のアプリストアでローンチされ、マーチャント(「Shopify」をを利用するブランド)は「FAIRE」のアプリを利用するだけで、ECサイト上の在庫データを簡単に「FAIRE」のシステムと連携させることができます。さらに、ECサイト上への卸先のストックリストの表示も「FAIRE」の無料機能内で可能となります。

 

 「Shopify」アプリストアでインストールできる「FAIRE」アプリ

 

 多くのD2Cブランドが新規の卸先の開拓に苦戦する昨今ですが、今回の「Shopify」と「FAIRE」の取り組みは、D2Cブランドの収益改善に大いに期待が寄せられています。直営ECと卸先とのパートナーシップをどのように生み出すかは最重要の課題であり、引き続きD2Cブランドにまつわる卸展開の最新アップデートはお届けしていきます。