SHEIN（シーイン）が英ファストファッションMissguidedを買収　狙いは来年度IPO　時価総額13兆円の射程へ【編集部厳選：週間ホットトピック】

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SHEIN（シーイン）が英ファストファッションMissguidedを買収　狙いは来年度IPO　時価総額13兆円の射程へ【編集部厳選：週間ホットトピック】

2023.11.21

ケルビン・アウ

AILメディアパートナー

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小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をお届けします。

カテゴリー：小売、EC、ファストファッション

　中国発大手ファストファッションECの「SHEIN（シーイン）」は、今年の8月に米国発ファストファッションブランド「FOREVER 21（フォーエバートゥエンティーワン）」の運営元であるSPARC Groupの株式を所得した戦略提携の後（＊）、欧州事業にも本腰を入れています。

＊参照：

SHEINとFOREVER21運営元企業が戦略的パートナーシップ締結 ~SHEINが約1/3の株式を取得した狙いとは~【編集部厳選：週間ホットトピック】

　2023年10月30日、「SHEIN」は英国小売大手のFrasers Group（フレーザーズ・グループ）傘下のファストファッションブランド「Missguided（ミスガイデッド）」の買収を発表。買収額は非公開ですが、今後は「Missguided」の生産を「SHEIN」が引継ぎ、商品販売は「Missguided」既存ECサイトと「SHEIN」の双方で行うとのことです。また、今回の買収では「SHEIN」が「Missguided」の知的財産権も所得。商品開発などに活かす狙いです。

「Missguided」公式サイト

　「Missguided」は2009年に設立し、2019年のブランド設立10周年では「1ポンド（約180円）ビキニ」をリリースしたことで一時話題を集めました。しかしその品質はというと、”ほぼ一回きりの使い捨て”というような質で大量廃棄を発生させる懸念を呼んだとともに、製造工場では賃料の未払問題が発覚。消費者や環境保護団体から多大なるバッシングを受けました。その後は業績不振が続き、2022年にFrasers Groupに買収されてわずか１年で「SHEIN」に買収されたという背景があります。

「Missguided」が販売した「one pound bikini（1ポンドビキニ）」

　「SHEIN」は2022年から、南米における工場建設、「FOREVER 21（フォーエバートゥエンティワン）」や「Missguided」のブランド買収など、B2Ｂ向けの巨額投資や事業開発を進めています。この背景には、11月7日のBloomberg（ブルームバーグ）の報道によると、来年度にIPOを狙い、ターゲットである時価総額13兆円の達成に向けて準備を進めている動きがあるとのことです。

　現時点では、具体的な上場時期は未定ですが、実現するとすれば単一ファッションブランドとして史上最大規模のIPOになるでしょう。

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