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Amazonリアル店舗に苦戦か Amazon Go、Amazon 4Starに続きAmazon Styleも閉鎖へ【編集部厳選:週間ホットトピック】

ケルビン・アウ
AILメディアパートナー
執筆者

小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をお届けします。

カテゴリー:EC

 米Amazonは同社が運営するアパレル専門店「Amazon Style(アマゾンスタイル)」を今年の11月9日に閉鎖しました。「Amazon Style」は2022年5月に米国ロサンゼルスに1店舗目、そして同年10月にオハイオ州のコロンバスに2店舗目を出店していましたが、わずか1年も満たずに事業終了となりました。

 

「Amazon Style」店舗

 

 もともと「Amazon Style」は、同社のファッション事業におけるOMO(Online merges Offline)ビジネスモデルの一環として展開されてきた事業です。「Amazon Style」の店舗では、展示されている商品のすべてにQRコードが付与され、それらをAmazon会員アプリでスキャンすることで、指定した商品を店舗スタッフが試着室まで持ってきてくれる仕組み。

 試着室にはデジタルサイネージが設置されており、試着した商品のサイズを選択してレジへ進むと、商品が手渡されAmazonの会員アプリをスキャンすると決済が完了します。

「Amazon Style」の紹介動画(「Amazon」YouTube公式アカウントより)

 

「Amazon Style」の試着室の様子(「Amazon」YouTube公式アカウント動画より)

 

 Amazonは近年積極的に店舗事業に取り組んでおり、生鮮スーパーマーケットの「Amazon Fresh(アマゾンフレッシュ)」のほかに、無人コンビニ「Amazon Go(アマゾンゴー)」や本屋の「Amaozn 4 Star(アマゾンフォースター)」と複数の業態を展開。ところが、昨年の「Amaozn 4 Star」の全店舗閉鎖に続き、今年に入ると3月に「Amazon Go」の主要な8店舗、「Amazon Fresh」の一部店舗が次々と閉鎖に追い込まれています。

 

「Amazon Go」の紹介動画(「Amazon」YouTube公式アカウントより)

 

 Amazonが展開するリアル店舗業態の共通点としては、顧客体験の向上を目指しAIなど先端技術を駆使している点だと言われています。しかしながら現地の分析によると、過度な技術投資のあまり、店舗でのオペレーションが追いつかず、結果的にそれらが顧客体験に対して裏目になってしまったということです。当面、リアル店舗においては「Amazon Fresh」及び同社傘下の「Whole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)」に的を絞って運営されるといいます。

 


参照:
https://abcnews.go.com/Business/wireStory/amazon-closing-clothing-stores-failed-bid-physical-retail-104589503#:~:text=Amazon%20is%20saying%20goodbye%20to%20its%20clothing%20stores.,mortar%20business%20abandoned%20by%20Amazon