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InstagramリールがTikTokを上回った! ショート動画より長尺動画がブランド認知拡大に効果的?【編集部厳選:週間ホットトピック】
小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をお届けします。
カテゴリー:SNS、マーケティング
「Instagram(インスタグラム)」の動画機能「Reels(リール)」
米国発のSNSマーケティングソリューションを提供するEmplifi社が2023年末に発表した調査レポートによると、自社ブランドの認知拡大において、「TikTok(ティックトック)」などが提供する15秒のショート動画形式よりも、「Instagram(インスタグラム)」の動画機能「Reels(リール)」の90秒の長尺の動画形式の方がエンゲージメント率・コンバージョン率ともに優れていることが分かりました。
今回の調査結果は、同社のサービスを導入している2,000以上のファッション、コスメ、CPG商品のブランドのSNSアカウントを研究したデータで、それぞれ15秒、30秒、そして90秒動画の視聴回数を比較したところ、15秒の短尺動画に対し、90秒の長尺動画の視聴回数が2倍以上という結果になりました。
昨今、「TikTok」を中心とした15秒の短尺動画が世界的に普及し、多くのマーケティングキャンペーンでも成功事例が出ていますが、今回の調査結果には、ユーザーの視聴習慣の変化が表われているといえます。
特に視聴回数が多い、あるいは視聴時間が長い動画コンテンツは、ストーリー性に優れており、BGM、フォント、編集もブランドの特徴とマッチしているのがポイントです。また同じく「Instagram」内の機能として、「Instagramストーリーズ」もありますが、それと比較しても「Instagramリール」の方が6倍のリーチを獲得していることも分かりました。
2023年時点で、SNSの利用目的において半分以上は動画視聴(Insider Intelligence参照)
一方で、マーケティングリサーチ会社Insider Intelligence社の別の研究データによると、ユーザーのSNSの利用目的は動画視聴がメインとなっており、動画は確実に情報発信、ユーザーとのタッチポイントとして欠かせない存在になっていると言われています。そのため、企業によるユーザーの可処分時間(自由時間)の争奪戦となっている昨今の現状においては、自社のSNS動画コンテンツの演出上の改善や他社との差別化は不可欠でしょう。