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注目市場:アルファ世代向けスキンケア市場がいま熱い! 米国発スキンケアブランド 「STRYKE CLUB」【編集部厳選:週間ホットトピック】  

ケルビン・アウ
AILメディアパートナー
執筆者

小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をお届けします。

カテゴリー:コスメ・スキンケア

 

 米国において、美意識が高い若者の中でもZ世代は代表的な消費者層ですが、近年は「アルファ(α)世代(=2010年~2020年代中盤に生まれ、現在12、13歳の世代)」と呼ばれるティーン層の間でもスキンケア市場が拡大しています。

 米CNN Businessの報道によると、「Walmart(ウォルマート)」「Target(ターゲット)」など大手総合小売チェーンでは、アルファ世代向けのスキンケア商品の売上が著しく拡大しています。米国ではこれまで、10歳~13歳の世代向けのスキンケア商品が少なかったのですが、パンデミック期間中にアルファ世代向けのスキンケアのブランドが複数登場しており、アルファ世代のスキンケアニーズが顕在化されました。

 

「Stryke Club」公式サイトより

 

 アルファ世代向けスキンケアブランドの一つ、「Stryke Club(ストライククラブ)」は2020年に設立した10歳~13歳の男性アルファ世代に特化したスキンケアブランドです。「Walmart」が2021年から同ブランドを取り扱い開始して以来、売上は毎年、前年比145%以上の成長を遂げています。同ブランドの共同設立者Sheilagh Maguiness氏は皮膚科医でもあり、自身の9歳と11歳の息子が日々ニキビなどの思春期による肌のトラブルで悩まされている姿を見ていたことから、ブランド創設に至ったといいます。

 また「Stryke Club」では、ニキビなどの原因別の肌トラブルを解決する商品開発に特化しています。ECサイトでは、ユーザーのライフスタイルに対するアンケートを実施し、パーソナライズした商品をレコメンドするなどの工夫が施されています。また価格設定としては、多くの商品を20ドル以下に設定。さらに学生割引も実施し、手頃な価格面で新規顧客獲得に注力しています。

 

 

 
「Stryke Club」ではユーザーのライフスタイルに合わせて、商品をレコメンドしている

 

 

 
「Stryke Club」の主力商品は、ほとんどが20ドル以下の手頃な価格設定

 

 今年に入り、「Stryke Club」のほかに、「Rile(ライル)」「Gryt(グリット)」などの競合ブランドも相次いで登場。商品ラインアップ、低価格、アルファ世代向けのスキンケア教育コンテンツといった切り口で市場競争は年々激化しており、今後目を離せない注目の市場となるでしょう。

GRYT」ではスキンケアのみならず、メンタルヘルス、性教育などの教育コンテンツを
アルファ世代とその保護者それぞれに向けて発信している

 

参照:
https://edition.cnn.com/2023/03/26/business/tween-boys-skincare/index.html
https://strykeclub.com/
https://gotgryt.com/blogs/blog

 


以上、AIL編集部が毎週お届けする”いま押さえておきたい”週間ホットトピックでした!