カテゴリー:決済、フィンテック
先月末、中国の北京、上海の地下鉄で、決済サービスの「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」を活用した「掌紋(しょうもん)認証」による決済機能が正式に導入されました。
仕組みとしては、まずユーザーは駅構内に設置された専用の認証用端末に掌紋を登録します。次に、掌紋を登録した後、「WeChat」上で地下鉄の専用アプリを検索し、自身の「WeChat」アカウントと連携・ログインします。その後、改札に設けられた専用ゲートを通る際、円型のスキャン専用パネルに手のひらをかざすと緑色に色が変化し、決済が完了します(画像参照)。
北京地下鉄駅内にある掌紋登録用のデバイス
北京市民が掌紋認証導入の改札口を通過している様子
中国では、5年以上前よりすでに顔認証決済が定着し、決済技術は常に進化しています。今回の掌紋決済は顔認証決済と比べ、安全性や精度が高まっています。さらに、掌紋認証のメリットとして、手のひらの血管のパターンを読み取るため、情報流出や偽造を防ぐことができる点も注目されています。掌紋決済のほかに、虹彩認識(注2)による生体認証なども今後は決済・フィンテックの領域で注目の技術です。
(注2)虹彩認証とは、生体認証技法の1つで、個人の目の虹彩の高解像度の画像にパターン認識技術を応用して行われる。
参照:
https://www.pc6.com/infoview/Article_199825.html
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