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95%のユーザーは存在しない?! Z世代に人気を誇る米国発SNS「IRL」サービス閉鎖へ【編集部厳選:週間ホットトピック】

ケルビン・アウ
AILメディアパートナー
執筆者

今週注目を浴びた、小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーの国内外の最旬情報をお届けします。

カテゴリー:SNS、Z世代

 

 「IRL(アイ・アール・エル)」は、2016年に米国サンフランシスコで設立された新興SNSです。「IRL」とは、英語表現の”In Real Life(現実世界で)”の頭文字をとった略語で、その意味をサービスにも活かし、現実世界でのコミュニケーションをSNS上で実現するというコンセプトにより作られたSNSサービスです。

 

「IRL」のアプリ画面のイメージ

 

 「IRL」は2021年に、Softbank Group(ソフトバンクグループ)傘下のSoftBank Vision Fund L.P.(ソフトバンク・ビジョン・ファンド・エルピー)」から出資されたことにより、日本でも知名度が広まりました。同社の投資により企業評価額は11億ドルに上昇し、一躍注目のユニコーン企業となったことは記憶に新しい方もいるでしょう。2022年の時点では、ユーザーの75%がZ世代、さらに月間アクティブユーザーが2,000万人超えと、注目が寄せられていました。

 

「IRL」のサービスイメージ。公式サイトより

 

 しかし、2023年6月末に事態は一変。「IRL」の内部調査によって、同アプリの約95%のユーザーが「AIボット」だと判明しました。今回の公表データに関する改ざんや不正行為を受け、「IRL」は2023年6月27日をもってサービスを終了しています。詳細は現在調査中とされています。

 世界中で飽和するSNS市場においては、ユーザーの利用リテラシーはもちろん、企業やサービスの透明性は今後も常に問われることが良く分かる事例だといえるでしょう。

 

公式サイトはすでにクローズしている
参照:
https://www.irl.com/
https://www.bizjournals.com/sanfrancisco/inno/stories/news/2023/06/26/irl-shuts-down-after-investigation-into-fake-users.html

 


 以上、AIL編集部が毎週お届けする”いま押さえておきたい”週間ホットトピックでした!