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AIスタイリングアプリ「Alta」、「PUBLIC SCHOOL」と提携 ファッションECは“検索”から“スタイル提案”へ

AIL INSIGHT|トレンドの先の本質を掴む。AIL編集部が届ける、次の一手を導くインサイト――。これまでのファッションECは、「商品を検索し、比較し、購入する」というプロセスを辿ってきました。そして、その成長を支えてきたのが「検索」や「レコメンド」の進化ですが、その入り口となる顧客体験そのものが、AIの登場によって変わろうとしています。
米ニューヨークを拠点とするスタートアップ企業Alta(アルタ)は、同じくニューヨーク発のメンズブランド「PUBLIC SCHOOL(パブリックスクール)」との提携を発表し、同ブランドECにエージェント型スタイリング機能を統合しました。これは単なる機能追加ではなく、ファッションECにおける顧客体験を次の段階へと進化させる動きだといえます。
Altaを自社ECに初めて導入したブランド「PUBLIC SCHOOL」の事例から、ファッションECにおけるパーソナルスタイリング体験やAlta専用アプリによって実現するバーチャルアバター試着といった次なるブランド体験をみていきます。
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AIパーソナルスタイリング機能を提供するスタートアップSaaS「Alta」(公式サイトより)
Altaとは?――“どう着るか”を提案するスタイリング機能
Altaは自らを 「personal style companion(個人のスタイルの伴走者)」 と定義しています。“Alta”とは、ラテン語で“elevated(高められた)”を意味し、日々のスタイル選びをより軽やかにする存在を目指すという理念を掲げています。
従来のECサイトでは、「商品を検索する」「フィルター機能で絞り込む」「比較する」というプロセスが中心でした。これに対し、Altaでは、「今日の予定や気分」「手持ちのワードローブ」「体形や好み」といった文脈を理解し、スタイリングを提案。“何を買うか”ではなく、“どう着るか”からスタイリングを設計・提案する点が特徴です。
また、Altaによると、米国のファッションEC市場は約1,850億ドル(約29兆円)規模に達するとされています。同社はこの巨大市場において、購入前後の体験を最適化する存在として地位確立を目指しています。あわせて同社は、米国のファッション業界を代表する団体「CFDA(Council of Fashion Designers of America、米国ファッションデザイナー協議会)」とも連携し、デザイナーの視点においても、ユーザーによるファッション検索・組み合わせ・購入プロセスを再確認するためのプラットフォーマーとなる可能性を示しています。
Altaが掲げるこれらのコンセプトは、実際にAltaのアプリを利用することでより明確に伝わります。ここから、専用アプリの利用体験をみていきます。

ストリートとラグジュアリーを融合したデザインが特徴の「PUBLIC SCHOOL」
2026年2月中旬にAltaと戦略的提携を結ぶことを発表した(筆者撮影)
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執筆者
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RINA Yoshikoshi
NYC在住ブランド、テクノロジー系ライター / コンサルタント|AILメディアパートナー
NYを拠点にブランド、リテール、ウェルネス、D2CのCPGブランドの現地市場を調査。店舗で導入される最新テクノロジーや米国での先進事例なども研究。執筆活動、リソースを元にしたマーケティング&ビジネスコンサルティングやアドバイザリーも行う。
関心: #ファッション #フィットネス #ウェルネス #スーパーマーケット+CPG



