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ニューヨーク発のライフスタイルブランド「Kith(キス)」がロイヤリティプログラムを導入 ランク毎に異なる特典を提供【Coffee Talk from NYC Vol.15】

RINA Yoshikoshi
NYC在住ブランド、テクノロジー系ライター / コンサルタント
執筆者

 ニューヨーク現地より、小売×テック関連の旬なトピック・体験レポートをお届け。アメリカのコーヒーブレイク中に行われるカジュアルミーティング、”Coffee Talk”にちなんで、気軽にインプットいただけるレポートを定期配信していく。

 Vol.15では、2011年に設立されたニューヨーク発のライフスタイルブランド「Kith(キス)」が新たに導入したロイヤリティプログラムについて紹介。

顧客の期待を高めるロイヤリティプログラム

「Kith NYC(キス ニューヨークシティ)」の外観

 

 ロイヤリティプログラム(リワード、メンバーシッププログラムともいう)は、単に顧客が支払った金額をもとにポイントを付与し、次回の買い物へ活用してもらう、というだけではもはや魅力的ではなくなってきている。もちろん喜ばれるサービスではあるが、イノベーションを続けるブランドは、ファンや顧客との繋がりをさらに深めるため、独自のサービスへと進化させている。

 これまで度々コラムでもロイヤリティプログラムについて取り上げ、その際に筆者もアメリカでの取り組み方やサービス体験を紹介してきた。アメリカではすでに多くのブランドがロイヤリティプログラムのサービスを導入しているが、先月1月26日にライフスタイルブランドの「Kith(キス)」もスタートさせた。 

 「Kith Loyalty Program(キス・ロイヤルティー・プログラム)」では、ショッピングや体験からポイントを付与。「Molecule(モレキュール)」「Elevation(エレベーション)」「Vitality(ヴァイタリティ)」の3つのカラーにランク分けされ、それぞれに異なる特典が付与されている。

 特典の一例として、商品の先行アクセス権や、特別なエクスペリエンスへの招待などのリワードが与えられるそうだ。中でも顧客やファンにとって最も魅力的だろうと思うのが、ランクごとに購入アクセス権が与えられる限定商品の存在だろう。ロイヤリティプログラムで展開される限定商品は、“限定”と付くだけあって、絶対に他では販売されないという。そう言われると手にする前からワクワクが止まらない。

 

会員ランクごとにアクセス可能となる限定商品のイメージ(公式サイトより)

ランク毎に異なる特典を提供し、顧客満足度を高める

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執筆者

  • RINA Yoshikoshi

    NYC在住ブランド、テクノロジー系ライター / コンサルタント

    NYを拠点にブランド、リテール、ウェルネス、D2CのCPGブランドの現地市場を調査。店舗で導入される最新テクノロジーや米国での先進事例なども研究。執筆活動、リソースを元にしたマーケティング&ビジネスコンサルティングやアドバイザリーも行う。
    関心: #テクノロジー #NFT #WEB3  #ウェルネス #未来の街作り