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英LACOSTEの最先端旗艦店がすごい! 大型回転ディスプレイ、商品カスタマイズなど多彩なデジタル仕掛けが満載
「LACOSTEシャンゼリゼ通り店」の外観。昨年2022年にリニューアルオープンした旗艦店
昨年から今年にかけてヨーロッパを訪問された方であればご存じと思いますが、ヨーロッパでは新型コロナウイルスによる日常生活への影響はほぼ無くなったといえる状態です。マスクを着用する人はごく少数となり、経済活動も活発化、コロナ以前の生活の大半を取り戻しています。
ヨーロッパの中でも特に、世界中から観光客が集まるフランスでは、国外からの訪問者数が回復傾向へ。2022年のフランス国外からの観光客は約6,600万人にとどまっていたものの、2025年までには年間9,300万人以上もの国外観光客が訪れると予想されています。観光客数の回復と相まって、ファッションブランドにとっては実店舗への集客が重要なカギとなってくるでしょう。特に著名ブランドであれば、ブランドを代表する旗艦店に買い物客が集まる傾向があることから、店舗やブランディングの役割は大きいといえます。
フランス・パリでは、シャンゼリゼ通りなどの観光名所に著名ブランドの旗艦店が並び、観光エリアとして賑わっています。今回はその中でも昨年2022年にリニューアルオープンし、「デジタル」と「体験」を重点的に取り入れた「LACOSTEシャンゼリゼ通り店」のデジタルアプローチをご紹介します。
インパクトを与える大型デジタルスクリーン
店内の大型スクリーンの様子
リニューアルされた「LACOSTEシャンゼリゼ通り店」の特徴の1つとして大型スクリーンを使ったディスプレイが挙げられます。店舗入り口に設置された大型スクリーンは、お店に足を運んだ買い物客にインパクトのある印象を与えています。また、店舗はガラス張りの外観で、店舗の外からもスクリーンが見える仕掛けに。スクリーン前にはシューズがディスプレイされており、クルクルと回転するスピニングディスプレイも買い物客の視線を集めています。
執筆者
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高嶋 一行|Kazuyuki Takashima
Showcase Tokyo 代表・在英ライター|AILメディアパートナー
英国を拠点にファッションブランドの海外セールスを行うエージェント「Showcase Tokyo」代表。ファッションウィーク期間中に日本ブランドの展示会を行うなど、ヨーロッパを中心とした取引先新規開拓をサポート。