次世代のメイン消費層として注目が集まる「アルファ（α）世代」。アルファ世代とは、2010年以降に生まれた12～13歳までの世代で、ミレニアル世代を親に持つ層です。彼らは”2025年に全世界で20億人に達する”と言われ、2030年に成人を迎える頃には、Ｚ世代に代わり今後の社会、経済に多大な影響を及ぼす世代へと育っていきます。

　そんな次世代の消費層に寄り添ったブランドが今、欧米では誕生しつつあります。今回は、米国・英国のブランド「Drest（ドレス）」「GRYT（グリット）」が展開する若年層向けの仕掛けを紹介。アルファ世代に刺さるいくつかのポイントを解説していきます。

 

2025年に世界人口の4分の1を占めるようになるといわれているアルファ世代。

国連によると、その人口のほとんどが、中国、インド、インドネシアの3国に集中するという。

SNSがZ世代のコミュニティや生活の一部であるように、

アルファ世代はゲームを中心にコミュニティを発展させていく

 

＊本記事は『アパレルウェブ・イノベーション・レポートVol.67』特集より一部抜粋しています。
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■『アパレルウェブ・イノベーション・レポートVol.67』デジタル版を読む！（AIL会員様限定）

APPARELWEB INNOVATION REPORT Vol.67
2030年、彼らは20歳　未来の消費者、アルファ世代っていったい何者？

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「ゲーム×EC」で高級ファッションに触れさせる｢Drest」

ファッションスタイリングゲームとEC を融合した「Drest」（公式サイトより）

 

　「Drest （ドレス）」とは、高級ファッションECサイト「NET-A-PORTER（ネッタポルテ）」やファッション誌「Harperʼs Bazaar（ハーパーズバザー）」で編集長に就いた経歴を持つLucy Yeomans（ルーシー・ヨーマンス）氏が、2019年にロンドンで設立したファッションスタイリングゲームです。

　プレイヤーはファッション誌の編集者となり、さまざまな「ミッション」をクリアしていくというゲーム内容で、指定された予算内で表紙撮影を行うために、デジタルファッションアイテムをアバターモデルに着せてスタイリングを完成させるといったことがミッションとなります。ミッションをクリアする毎にレベルアップし、さまざまな限定アイテムや撮影背景が手に入る仕組みです。