現地時間2024年5月20日20：00、アリババグループが運営する「天猫（Tモール）」で「618セール」の先行予約が開始されました。予約開始からわずか4時間で、59の出店ブランドで売上が1億人民元（約21億円）を突破したと報告されています。
中でも、中国市場で大幅値下げした米Apple（アップル）社が開始1時間で15億人民元（約320億円）を売り上げ、最も売れたブランドとなりました。例えば、売れ筋商品の一つ、最新モデル「iPhone15」の場合、5月20～28日の期間限定で最大で4万円の値下げを実施。その他、売上のトップ5は、「HUAWEI（ファーウェイ）」「Xiaomi（シャオミ）」「Lenovo（レノボ）」などのPC、ガジェットブランドが独占しています。
（左）無印良品も「618セール」中にライブコマースを実施 （右）「茅台酒（マオタイしゅ）」
売れ行き好調商品は？
今回の「618セール」先行予約の注目ポイントとしては、アルコール商品のライブコマースが好調でした。特に、中国を代表する国酒である「白酒（ばいじゅう、中国発祥の蒸留酒）」のニーズが強く、昨年同時期に比べて売上は1,300％増。その背景には、高級白酒に対するの投資市場の近年の盛り上がりがあります。白酒の代表的な銘柄は「茅台酒（マオタイしゅ）」で、中には、年代、種類、製造数によって単価が100万円を超えるものもあります。ちなみに「茅台」は中国の上場メーカー企業の略称で、同社の直近の時価総額は40兆円を超え、トヨタ社に匹敵しコカ・コーラ社を上回る世界最大の飲料メーカーです。
また、「618セール」では、ユーザー体験の向上を狙い、これまでモバイルアプリ限定だったライブコマース機能を、今後はPCブラウザ上でも利用可能に。「Tモール」や「タオバオ」をPCで閲覧しながらでライブコマース視聴ができるようになります。
