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【スタイルクリップ|フラッシュレポート】 2023年盛夏 暑さ対策機能×トレンドアイテムが売れ筋に

山中 健|Takeru Yamanaka
アパレルウェブ コンサルティングファーム主席研究員、apparel-web.com編集長
執筆者

 株式会社アパレルウェブが月別にEC売れ筋情報をお届けする「スタイルクリップ」フラッシュレポート。2023年7月のレポートでは、6月5日〜7月2日のEC売上データから、どのようなアイテムが売れ筋となったのかをレポートします。

 対象ブランド(駅ビル&SCグレード カジュアル&コンテンポラリーブランド)のアイテムキーワードのランキングを見てみましょう。アイテムキーワード出現率ベスト10の順位は先月と同じですが、盛夏シーズンの移行とともにTシャツの出現率が高まり、さらに2022年、2021年より伸びています。

 他に2年連続で伸びているのが「シャツ」で、中でも「ポロシャツ」「半袖シャツ」などの盛夏アイテムが2022年、2021年より大きく伸びています。「ワンピース」は2022年より伸びており、2021年に対しても微減にとどまっています。「ワンピース」では、「キャミワンピ」「フレアワンピ」「ドッキングワンピ」「ティアードスカート」「レースワンピ」などの出現率が多くなっています。

 また、6月は男性によるビジネスアイテムの追加購買が増える月ですが、以前のようにビジネスシャツ一辺倒ではなく、オフィスでのカジュアルシフトに伴う「Tシャツ」ニーズが底上げしているようです。

■アイテムキーワード出現率ベスト10

※出現率=売上データでのキーワードの出現数/全体の売上点数

 

 

2023年初夏の売れ筋アイテム。左から、シアートップス、バギーショーツ、シアーキャミワンピ

暑さ対策のキーワードに伸び

 セールシーズンに差し掛かる同期間。春夏の晩期でなく、夏ならではのモチベーションや用途にどのように対応するかが問われる期間です。そこで今回は「機能」をキーワードに出現率と伸び率におけるニーズを探っていきたいと思います。

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執筆者

  • 山中 健|Takeru Yamanaka

    山中コンサルティングオフィス(YCO/Yamanaka Consulting Office)、 株式会社アパレルウェブ コンサルティングファーム主席研究員、apparel-web.com編集長

    大手百貨店、外資系ブランドメーカー、大手経営コンサルタント会社を経て、コンサルタントとして独立。アパレル業界を中心に、雑貨などのライフスタイル、百貨店、SCなど、幅広い業態に対しマーケティングやMD、リテール、海外進出のコンサルティングを手掛ける。トレンド分析、市場調査、戦略策定などのマクロなテーマから、個店支援、研修などの現場へのブレイクダウンまで様々なテーマのコンサルティングに対応可能。また、欧米、アジア、国内のコレクション取材やファッションマーケット調査を数多く行っており、国内外のファッションビジネスの動向を語ることができる貴重な存在として注目されている。
    2009年にアパレルウェブコンサルティングファーム主席研究員、2011年にapparel-web.com編集長就任。