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米調査:米国のユーザーの約80%が実は一度もライブコマースを利用したことがない、普及はスローペースか
カテゴリー:SNS、ライブコマース
近年、「Walmart(ウォルマート)」や「Nordstrom(ノードストローム)」など、米国の大手小売企業は積極的に自社ライブコマース事業に投資しています。さらには、ライブコマース事業に特化した新興企業も続々と登場。一見、ライブコマース市場が活況かのように見えますが、実は、消費者の反応は想定と異なっていることがわかりました。
米調査企業Morning Consultが実施したライブコマースに関する調査では、Z世代の45%、ミレニアル世代の42%がライブコマースの存在を知っているものの、「一度もライブコマースを利用したことがない」という回答が78%にも達しました。利用しない理由について、54%が「ライブコマースを利用することに抵抗がある」、また、35%が「ライバーとの信頼関係や商品・サービスの質に非常に懐疑的」と回答したといいます。
将来的なライブコマースの利用については、44%が「興味がある」としていますが、ほぼ同数の41%は「今後も利用する予定がない」と答えています。今回の調査数値からもわかるように、ライブコマース事業の実際のユーザー浸透度は、米国企業でも明暗が別れます。
「Walmart」「Nordstrom」など大手企業が積極的に事業参入する一方で、「Facebook」は今年の10月にライブコマース事業から撤退しています。米国においては、ライブコマースがカルチャーとして定着するまで、まだまだ時間がかかりそうです。
Source:
https://morningconsult.com/2022/12/20/live-shopping-social-media-2023/
NIKE最新決算、市場予測より上回るも在庫の圧力に依然として懸念が残る
カテゴリー:小売
「NIKE(ナイキ)」が2022年第二四半期決算を発表。昨年同時期に比べ、売上は17%増の133億ドル、純利益は13億ドルとなりました。多くのアナリストの予測よりも同社の業績が上回ったことで、一時的に株価が急上昇しています。同社が注力するD2C事業も好調で、昨対16%増、54億ドルとなりました。
業績は堅調な一方で、同社CEOのJohn Donahoe氏は、決算会見で在庫の圧力への懸念を述べました。
“サプライチェーンの正常化に伴って、続々と新しい発注商品が納品されいるが、その中で「在庫の山」の全貌を把握できていないのが現状だ。在庫圧力を分散させるために割引率を拡大しながら、「Foot Locker(フット・ロッカー)」など卸事業の提携パートナーとともに新しい販路開拓を模索している。”
過剰在庫問題は、NIKEに限らず小売各社において緊急かつ多大な課題となっています。課題解決するために、ディスカウントストアとの提携やマーケットプレイスへの出店など、各社が知恵を絞り取り組んでいます。
Source:
https://s1.q4cdn.com/806093406/files/doc_financials/2023/q2/FY23-Q2-Combined-NIKE-Press-Release-Schedules-FINAL.pdf
NetflixがNIKEと提携、フィットネスコンテンツを配信へ
カテゴリー:フィットネス、ストリーミングサービス
ストリーミング配信サービス大手の「Netflix(ネットフリックス)」が「NIKE」と提携、フィットネスコンテンツを配信すると発表。2022年12月30日より、すべてのNetflix会員プランにおいて、NIKEのフィットネスコンテンツ「Nike Training Club(ナイキ・トレーニングクラブ)」を閲覧することが可能となります。第一弾は、約30時間分のレッスンを2回に分けて配信するといいます。
Netflixは、今回のフィットネスコラボレーションに加え、数年前から、積極的にゲームコンテンツを開発、また最近は広告メニューも展開するなど、動画配信にとどまらない幅広いサービス事業を手掛けてきました。ストリーミングサービス企業間の競争が激化するいま、あらゆるユーザーのニーズを汲み取り、ユーザーとの接触時間を増やしていく重要性がさらに増すでしょう。
Source:
https://www.netflix.com/tudum/articles/nike-training-club
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