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英高級百貨店Selfridges、“本気”のサステナビリティの取り組み「Worn Again」を開始ほか【編集部厳選:週間ホットトピックス】

AIL編集部
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小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をまとめてお届けします。

英高級百貨店Selfridges、“本気”のサステナビリティの取り組み「Worn Again」を開始

カテゴリー:二次流通、サーキュラーエコノミー

「Worn Again」の特設ページより

 

 イギリス・ロンドンの高級百貨店「Selfridges(セルフリッジズ)」は、2030年までに売上の45%をサーキュラーエコノミーにより確立させることを目指すと発表。同社はサステナビリティの取り組みの一環として、5R(リセール、レンタル、リペア、リフィル 、リサイクル)を提唱し、小売事業においてそれらを積極的に実践しています。

 7年後の目標実現を見据え、同社では4月から8月にかけ、中古品の購入、交換、修理、アップサイクルの強化月間「Worn Again(ウォーンアゲイン)」を実施。ECサイトや店舗における顧客体験、ファンコミュニティの形成促進を重視した大々的な取り組みをスタートしています。

顧客の積極的な参加を促す多彩なイベントと工夫

ここから「Worn Again」の注目したいポイントをいくつか紹介します。

 まず店舗体験に関する取り組みとして、4月17日~5月13日の約1か月間、セルフリッジズでは期間限定のアトリエを開設し、洋服リメイクのワークショップ体験や海洋生物の保護をテーマにした限定ファッションコレクションの展示を実施しています。

 また、4月~8月の全期間に渡って、二次流通商品を取り扱うポップアップストアを実施予定。取り扱いカテゴリーは洋服から、小物雑貨、アクセサリーまで幅広く展開しています。そのほか、スニーカーのリメイクなどといった個別の体験型ワークショップや、6月以降には、セルフリッジズ周辺の地域コミュニティを対象に衣料品ケアの専門家を招いたフリーマーケットを開催、衣料品を長く使用するコツを講演するなど、地域コミュニティの創生や顧客への啓蒙活動にも注力しています。顧客にサステナビリティの重要性や楽しさを実感してもらうべく工夫を凝らしたさまざまなサービスが用意されています。

 一方、ECサイトでも連動したさまざまな仕掛けを用意しています。例えば、レンタル、サブスクリプションサービスのほか、二次流通商品を選ぶ際の有益な情報発信もしています。

 英国では、小売企業の多くがそれぞれの形でサステナブルの取り組みを始めていますが、中でも今回のセルフリッジズが示した大々的な取り組みには“本気度”が伺えます。リアルな数字目標を公開し、透明度の高さをアピールしつつ、店舗やECを一気通貫したイベントの開催により顧客を巻き込むことで顧客の啓蒙にも注力しています。社会的責任の実践好例としてぜひ参考にしてみてください。

Source:https://www.selfridges.com/US/en/features/worn-again/#section-1

次の主戦場は南米? 中国発ファストファッションSHEINがブラジルで巨額投資

カテゴリー:越境EC

SHEINのプレースリリースより

 

 4月20日、中国発大手ファストファッション「SHEIN(シーイン)」は、今後数年間に南米市場への本格進出に備え、約1.5億ドル(約180億円)を投資すると公式発表しました。ブラジルをハブに現地の約2,000の生産工場と提携するほか、南米市場での安定的な商品供給を目的として、原材料の供給企業を含めインフレ設備を優先的に構築していくといいます。

 近年同社は、中国のサプライチェーンへの依存から脱却するため、積極的に「現地調達、現地生産」を目指しており、今回のブラジル進出はその取り組みの一環といえます。そのほか、現在の主なマーケットである北米市場でも、今後5年間にかけて、7,000万ドル(約93億円)以上の巨額投資を行い、現地への生産工場の誘致、生産スタッフの大幅増員を目指しています。

Source:https://www.sheingroup.com/newsroom_sheinnews/

Meta社、AIレコメンド機能導入によりInstagramのリール動画視聴時間が24%増加

カテゴリー:SNS

Instagram公式ブログより

 

 4月25日、米Meta(メタ)社の最新の決算報告によると、昨年からInstagramに新規導入したAIレコメンド機能により、ユーザーへのパーソナライゼーションの精度を高めることに成功し、直近半年間におけるInstagramのリール動画視聴時間が24%増加したと発表しました。

 さらに、同様のAIレコメンド機能により、同社の広告収入にも効果があり、同社の最新の広告売上がアナリスト予測を上回りMeta社の株価は一時4%上昇しました。「GAFA(Google、Apple、Facebook(現Meta)、Amazonの頭文字をつないだ総称)」のうち、Apple社を除いた3社が現在相次いで新規AI関連サービスを発表しています。今後は、どの企業がいち早く先行利益を得るかという点で、米国テック業界の勢力図が大きく左右されるでしょう。


その他の注目トピックス:

中国発越境EC「Temu(テム)」が本格的欧州へ進出、英国、フランスなど7ガ国対応へ

IKEA、中小企業に特化したB2B向けのロイヤリティプログラム「Ikea Business Network」を発表、一部B2Cの特典もB2Bで利用可能へ

以上、AIL編集部が毎週お届けする”いま押さえておきたい”週間ホットトピックスでした。今週もお疲れ様でした、Have a nice weekend!