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2023年中国「W11(独身の日)セール」速報:デフレ懸念払拭、先行予約ですでに前年売上超え【編集部厳選:週間ホットトピック】

ケルビン・アウ
AILメディアパートナー
執筆者

小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をお届けします。

カテゴリー:EC、マーケティング、中国

 「W11(ダブルイレブン、独身の日)」とは、毎年11月11日に中国のECサイトを中心に開催される世界最大級のショッピングイベントです。1日の売上規模が30兆円前後にも上る「W11」イベントは、小売企業やブランドにとって1年間の中で最も重要な”稼ぎ時”ともいえます。

 イベントに向けた動きとしては、各ECサイトによって日程は多少異なるものの、全体的に10月20日前後からプロモーションキャンペーンなど各種広告配信がスタートします。そして、11月11日当日までの約2週間の間に、先行予約イベントが2回開催されます。

 先行予約イベントの1回目は10月24日前後より、2回目は10月30日前後よりスタートします。最後に、11月11日以降の2週間では、セール品の追加や割引拡大といった施策を経てイベントが終了するというのが毎年恒例の流れです。

 

アリババグループが運営する中国最大のECモール「Tモール」のアプリ上の「W11」イベント会場

 

 「W11」において、先行予約の売上が実はイベント全期間の売上の約半数を占めます。そのため、先行予約イベントは重要なイベントであり、より多くの売上を確保するため企業は著名なKOL(Key Opinion Leader、中国におけるインフルエンサー)と契約し、ライブコマースで予約商品の購入を促すというのが代表的なマーケティング手法です。

 今年は初めてデフレ基調の中で迎える「W11」ということで現地では懸念の声もありました。しかしながら、11月1日に中国最大のECモールである「Tモール(天猫)」で出品されている約7万のブランドの先行予約が解禁されると、わずか1時間で、売上が2022年同日の売上を上回ったと報告されています。また280のブランドのライブコマースでも、数時間で1億人民元(約20億円)の売上を達成したといいます。

 

ダブル11」期間中の「ヤーマン」のライブコマースの様子

 

 中国に進出している多くの海外ブランドもライブコマースを活用しています。「Tモール」が公表したデータによると、2022年には約3万の海外ブランドが同社の「W11」イベントに参加。今年はさらに増加し5万のブランドが参加しています。

 さらに第1回目の先行予約では、127の海外ブランドの売上が昨年対比2倍の売上を記録。特にアウトドアアパレル、ペット用品、健康、美容グッズ、アルコール類などのカテゴリーが好調だといいます。

 

同時視聴者が1千万を超える「NIKE」のライブコマースの様子

 

 例えば、中国でも人気の高級美顔器で有名な日本のブランド「ヤーマン」の11月2日のライブコマースはリアルタイムで4万人以上の同時視聴がありました。さらに世界的なブランド「NIKE(ナイキ)」では1千万人以上もの同時視聴が記録されるほど。これらの実例から、中国でのライブコマースの絶大な浸透率と売上効果がうかがえます。

 引き続き、今年の「W11」イベントの様子はアップデートしていきます。

 

参照:
https://www.ebrun.com/20231101/532757.shtml?eb=www_index_feed_news-recommend