Topics
Report

Amazonによる会員戦略の次の一手、モバイル通信事業に参入か【編集部厳選:週間ホットトピック】

ケルビン・アウ
AILメディアパートナー
執筆者

小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をお届けします。

カテゴリー:小売、モバイル

 

 米Bloombergによると、「Amazon(アマゾン)」は米国市場において、同社の「Amazonプライム会員」向けに格安または無料の携帯電話サービスの提供を開始することを検討していると報じられました。すでにAT&T、T-Mobile(Tモバイル)、Verizon(ベライゾン)など移動通信事業の大手3社とサービスの卸値を交渉しているといいます。

 今回のモバイル通信事業に関しては、「Amazon」が自前で基地局を建設するのではなく、MVNO(注1)と呼ばれるビジネスモデルが予想されています。交渉が成功すれば、プライム会員向けに月額10ドルという低価格で提供できると推測されています。この報道を受け、

 価格崩壊による懸念で、AT&T、T-Mobileなどの株価が急落。一方同社にとっては、新規の収益源として、また、格安モバイル料金を目当てに「Amazonプライム会員」に加入する新規顧客獲得のための「最強の武器」が手に入ることになります。

注1:
MVNO(英語: Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者)とは、携帯電話やPHSなどの物理的な移動体回線網を自社では持たず、実際に回線網を保有する他の移動体通信事業者(携帯電話事業者等)から卸売を受けたり、または再販を受けたりして自社ブランドとして移動体通信サービス事業を行う事業者のこと。

 

参照:
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-06-02/amazon-talking-with-verizon-dish-t-mobile-to-offer-mobile-with-prime

以上、AIL編集部が毎週お届けする”いま押さえておきたい”週間ホットトピックでした!