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米Walmartが「在庫転送サービス」を開始するワケ~Amazonへの対抗意識、次世代FCを活用し「Walmart経済圏」構築へ~【米国最新小売トレンド】
湯浅 大輝|Daiki Yuasa
フリーランスジャーナリスト
最短翌日の配送実現
世界最大の小売企業である米「Walmart(ウォルマート)」は「Walmart Marketplace(ウォルマート・マーケットプレイス)」上に出品する事業者に向けて、自社の配送拠点で「在庫転送サービス」を展開すると発表しました。展開は2023年6月からで、EC売上と「Walmart経済圏」の拡大を狙った動きだと見られています。
Walmartがサードパーティー向けに在庫を保管するのは、同社が2022年6月に開設したイリノイ州の次世代型配送拠点(フルフィルメントセンター、以下FC)。同FCは、ロボティクスや機械学習技術を導入し、荷下ろしから配送までの効率を向上させています。外部事業者にとっても、在庫の仕分けにかけるコストを削減することができるメリットがある他に、Walmartにとっても同センターを活用することで、魅力的な商品を在庫に抱え、マーケットプレイス事業の伸長を目論んでいます。
Walmartがオープンした次世代FC(フルフィルメントセンター)-Walmart公式YouTubeチャンネルより
「Walmart Fulfillment Service(ウォルマート・フルフィルメント・サービス)」の副社長であるJaré Buckley-Cox氏は、Linkedinの中で、以下のように述べています。
執筆者
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湯浅 大輝|Daiki Yuasa
フリーランスジャーナリスト
大学卒業後、経済メディアで記者職に就く。その後、小売専門誌で記者/編集者を経験し、フリーランスジャーナリストとして独立。教育や小売、海外スタートアップなどさまざまテーマで執筆する。JBpress、Techblitzなどの媒体で連載中。過去の作品に「フリースクールを考えたら最初に読む本」(主婦の友)「リニア 20世紀最後の巨大プロジェクト」(NewsPicks) 「精肉MDの新常識」(ダイヤモンド・チェーンストア)など。