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“サッカーコート” で “野球のバット” を振ることなかれ 中国に向けたSNS・プロモーション展開で気をつけるべき点【中国リアルトレンドレポート】

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 2023年8月10日、中国政府は日本への「団体旅行」を解禁しました。インバウンド需要を見込む日本企業にとっては待ちに待った中国人訪日旅行客の復活です。

 一方で9月上旬、福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出をめぐる混乱も見られました。ただし、事態が沈静化する向きもあることから、行方を慎重に見守る必要があると言えます。

 コロナ禍以前の2019年のデータでは、日本への中国人訪日旅行客は9,594,394人で、一人あたりの平均消費額は212,820円。インバウンドによる売上は非常に大きなウェイトを占めていました。来るべき、中国人の日本への「個人旅行」の解禁に備えたいところです。

 ここで今一度、中国に向けたSNSプロモーションの展開で気をつけるべき点を確認していきましょう。

サッカーと野球

 頓珍漢な言い方ではありますが、まず初めに伝えたい筆者からのメッセージは以下の通り。

〈 “サッカーコート” で “野球のバット” を振ることなかれ 〉

 あなたは、これまで球界で立派な成績を残してきた四番打者だったとします。あなたの名を知らぬ者はいません。まさに球界のレジェンドです。しかし、何の機会か、サッカーの試合に出場することになりました。その際、あなたはどうしますか? 愛用の野球のバットを持ってコートに出ますか?

 …いえ、残念ながらそれはできません。なぜなら、野球とサッカーではルールが違うからです。同じ「スポーツ」というカテゴリーであったとしても、です。

 「そんなの当たり前だ!」と皆さんお思いでしょうが、中国向けのプロモーションとなると、同じことをしてしまう企業が後を絶ちません。それでは、中国でのルールとは一体どんなものがあるのでしょうか。さらに、押さえておくべき点は?  見ていきたいと思います。

 

ライブ配信イメージ(@Lifestylememory/Freepik)

 


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