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次世代エースに突撃! Vol.1|ウィゴーが仕掛ける! ”界隈”にアプローチするZ世代マーケティング機関「WE LABO」・後藤 千咲さん

AIL編集部
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 AILウェブ限定企画「次世代エースに突撃!」。AIL編集部が、新しいビジネス開拓に取り組む企業で活躍する次世代のエース社員に、お仕事の挑戦とその原動力となるモチベーションについてお聞きしていきます。

 記念すべき第1号は、株式会社ウィゴーのWEGO事業本部 PR販促部 メディアチームで活躍する後藤 千咲さん。ウィゴーといえば、若年層向けの古着・アパレルショップ・セレクトショップで多くの方に愛されるブランドですが、近年、同社はこれまで得意としてきた若年層マーケット知識を生かし、新たなビジネスチャンスを追求しています。その名も「WE LABO」! 今回はこの「WE LABO」で所長を務める後藤さんに、挑戦・原動力・”エースメシ”についてお話を聞きました。

 

後藤 千咲さん
株式会社ウィゴー
WEGO事業本部 PR販促部 メディアチーム

WEGOルミネエスト新宿店に店舗スタッフとして入社後、EC販売業務、SNS運営、オウンドメディアでのライター業務を経て2023年『WE LABO』所長に着任。多様な“界隈”をターゲットにしたSNSメディアを運営し、商品の開発やPRを促進。Z世代を中心とした各界隈における調査を基に記事の執筆を行っている。
WE LABO公式サイト https://labo.wego.jp/  

 

「WE LABO」公式ページ(https://labo.wego.jp/

#01 次世代エースの挑戦】

「WE LABO」では、どのようなことに取り組んでいるのでしょうか? また、「WE LABO」の運営において、後藤さんが「挑戦・工夫していること」「大切にしていること」を、教えてください。

後藤さん:

 「WE LABO」では、一人一人の趣味嗜好から派生するさまざまな界隈へのアプローチを、アンケートを通して積極的に行っております。これまで、年齢や性別などの“属性”で括った調査は頻繁に行われてきたかと思われますが、「WE LABO」のようにさまざまな“趣味嗜好”に分類し調査を行う機関は皆無に近かったのではないでしょうか。

 私たちの「挑戦」はそういった今までとは違った、ニッチな層への深い調査を頻繁に実施することで、スピード感をもってWEGOの商品開発に反映させていくことはもちろん、多様な業界の企業様と「WE LABO」の機関や蓄積されたデータをベースにさまざまなお取り組みをさせていただき、BtoBにおいてもWEGOの新たな価値を生み出していく、という点にあります。

 

活動ミーティングのようす。
「WE LABO」ではメンバーが定期的に集まり、Instagram運営やコンテンツについて意見交換をしている

 

 WEGOは主に“アパレルショップ”というイメージが強く根付いていると思います。ですが、実際は物売りにとどまらず、創業以来ストリートや若者を見続け、ともに成長してきたことで、Z世代マーケティングにおいて必要となる情報を自社内外のあらゆる機関を駆使しスピーディーにそして大量に取得する事が可能、かつその情報を提供、協業する事ができる、「WEGOだからこそできる事業がある」ということの認知啓蒙を課題に考えています。

 また、調査や運営を行う上では消費者との“距離感”を大切にし、常に意識しています。Instagramでのアンケートを実施する際や「WE LABO」の運営においてもそうですが、投げかける情報について、決して押し付けることのないよう、受け取る側はどのような情報を求めているのか、界隈ではどのような画像や文言が受け入れられるのか“程よい距離感”を研究員たちと模索し、伝えたい情報を受け入れられやすい形に変換、フィットさせていくことを最大限心掛けています。

 全員が何かしらの界隈に属している「WE LABO」研究員たちですが、将来的にはWEGOのスタッフに限らず、界隈のことを世の中に伝えたい熱量を持つ社外の研究員を1人でも多く巻き込み、全国各地のコミュニティに参加したり、また新たなコミュニティを生み出したりと、研究員が中心となって界隈が活きるような状態を目標としています。

 

「WE LABO」で活躍するメンバー紹介ページ(https://labo.wego.jp/member/
「#フレガリ界隈」「#インスタグラマー界隈」など、メンバーそれぞれが自身のさまざまな“界隈”プロフィールを表現。
アバターアイコンで設定を統一しているところも特徴的

【#02 次世代エースの原動力】 

後藤さんを突き動かす原動力はどこにありますか?どのようなモチベーションをもって、その「挑戦」に取り組まれていますか?

後藤さん:

 私自身「フレンチガーリー」が好きな界隈の住人のひとりであり、それに特化したInstagramの運営も行っています。自分の好きなことを活かしながら、トレンドの調査や発信を行っていますが、それを仕事としてできるということは、何よりも私の原動力になっています。また、所長として記事の更新やWEBサイトの管理などは、必ず将来活かせるスキルや情報を取得できると考えていますので、自分の中ではかなりの頑張り時だと思っています。

【#03 エースメシ】

後藤さんがパワーチャージできる、お気に入りのご飯を教えてください。

後藤さん:

 私はカレーライスが好きでよく食べに行くのですが、会社の近くにある「みのりんご」さんはよく休憩や仕事終わりで行くことが多いです。特にチキンカレーが好きで、チーズをトッピングすると本当に美味しくて秒で無くなります。

【おわりに 取材後記‐】

 カラフルでポップなWEGO商品が並ぶショールームに隣接したスペースで、後藤さんを中心に「WE LABO」について取材させていただきました。取材の中で伺った「いまの若い子って“十人十色”じゃないんですよ、“一人十色”なんです」という言葉が印象的で、世代やペルソナでは決して括られない、さまざまな趣味嗜好や顔、“界隈”とよばれる居場所をもつ若年層の特徴をとても分かりやすく表現した言葉だと感じました。これからの時代の ”みんなちがって、みんないい―金子みすゞ” は、まさに“一人十色”、若年層にさまざまな視点からアプローチするためのポイントとなるでしょう。

 これまで、さまざまな“界隈”とよばれるニッチなコミュニティを盛り上げてきた「WE LABO」、今後はその“界隈”がもつ熱量や強いコミュニティ性を強みに、BtoB向けのアプローチに繰り出すと言います。ウィゴーが仕掛ける、若年層トレンドマーケティングに今後も注目していきたいと思います。


 

取材協力

株式会社ウィゴー
取締役 WEGO事業本部 本部長 望月 大作氏
WEGO事業本部 PR販促部 メディアチーム 増田 達哉氏
WEGO事業本部 PR販促部 メディアチーム 後藤 千咲氏

https://wego.jp/

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