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全世界50万人の10~24歳に教育と雇用のチャンスを、「Burberry」が掲げる社会的責任とは【編集部厳選:週間ホットトピック】

ケルビン・アウ
AILメディアパートナー
執筆者

小売、EC、マーケティング、テック、Web3カテゴリーを中心に、今週注目を浴びた国内外の最旬情報をお届け。

カテゴリー:CSR、ブランドパーパス

 英Burberry(バーバリー)グループは2018年に、「Burberry Inspire(バーバリーインスパイア)」という、10~24歳のアルファ、Z世代の青年を対象とした教育・雇用支援コミュニティプログラムを発足しています。発足当時は英国本土を中心に活動していましたが、2023年6月26日、Burberryグループ傘下の非営利基金「Burberry Foundation(バーバリー基金)」が国際青少年財団(IYF)と提携し、「Burberry Inspire」の支援範囲を拡大すると発表しました。日本を含め8つの国・地域の青少年支援団体の協力でグローバルに展開を拡大するといいます。

 

「Burberry Inspire」のイメージ動画(公式サイトより)

 

プログラムの一環として、アルファ世代による講演会を実施(公式サイトより)

 

 具体的には、2026年までの3年間で、世界中の10~24歳までの50万人の青少年を対象に、アート、デザイン、音楽、舞台芸術などのクリエイティブ領域に関する教育及び雇用を支援していくことをミッションとしています。さらに、クリエイティブ関連の育成だけではなく、実用的な雇用支援がポイントで、STEM教育(※注)関連の知識や起業関連のリーダーシップ能力などの育成も今回注力している領域です。


(※注)STEM教育:”science, technology, engineering and mathematics” の略で、科学・技術・工学・数学の教育分野を表す総称。

 

アートや音楽に才能のある若者を支援

 

 近年、ファッションブランドによる社会的責任は、環境保護関連の取り組みのみならず、教育など社会発展の支援活動にも及んでいます。例えば「Tommy Hilfiger(トミー・ヒルフィガー)」が「Tommy Hilfiger Fashion Frontier Challenge(トミー ヒルフィガー ファッション フロンティア チャレンジ)」という、新鋭ファッションブランドに向けた起業支援プログラムを運営し、資金面のサポートだけではなく、メンタリングに関する支援も行っています。

 また「NIKE(ナイキ)」では、2010年から次世代のアスリートを育成するための非営利基金「Nike Community Impact Fund(ナイキ コミュニティ インパクト ファンド)」を設立し、運動に対して情熱を持つ若者のプロフェッショナルアスリートへの道を支援、指導しています。

 

「Nike Community Impact Fund」(公式サイトより)

 

 今回紹介した「Burberry inspire」の事例などは、マーケティング戦略の枠を超えた中長期的な社会的責任の実践例です。当然、ある程度のビジネス規模が求められるという側面はありますが、ポイントはそのスケールの大きさではありません。一企業として可能な範囲で若者への支援活動を継続的に実践し、若者とともに未来を創っていくことに価値があるといえるでしょう。


参照:

https://www.burberryplc.com/news/corporate/2023/burberry-support-young-people-around-the-world-through-burberry-inspire