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クローゼットに眠る洋服こそが資源! 広がる「レンタル」と「二次流通」の選択肢【英国小売トレンドレポート】

高嶋 一行|Kazuyuki Takashima
AIR Vol.70転載記事・一部編集
執筆者

 

 さまざまな分野で新しいサービスと共にシェアリングエコノミーが広がっていますが、英国ではファッションの分野で毎年拡大しているシェアリングエコノミーがあります。それが「ファッションレンタルサービス」です。中でも注目されているものが「ファッションレンタルマーケットプレイス」と呼ばれるP2P(Peer-to-Peer、ピアツーピア)(注)のサービスです。

 今回は、英国で展開されている代表的な2つのファッションレンタルマーケットプレイス「By Rotation(バイローテーション)」と「HURR(ハー)」のサービスをもとに、シェアリングエコノミーの1つの分野であるファッションレンタルのニュースや新サービスについてご紹介します。


(注)P2Pとは、ネットワークに接続されたスマートフォンやコンピューター同士がサーバーを介さずに直接通信する方式

 

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ファッションレンタルプラットフォーム「By Rotation」が「ローカル」機能を追加

英国百貨店「Selfridges(セルフリッジズ)」内にある
ファッションレンタルマーケットプレイス「HURR(ハー)」の実店舗の様子

 

 ファッションレンタルマーケットプレイスでは、プラットフォームを経由して「自分の所有する洋服を他人に貸し出すこと」や「必要な期間だけ洋服を他人から借りること」ができます。“購入するよりも安く、そして短期間だけ使用したい”というようなニーズに応えて普及しているサービスです。

 英国で利用されているファッションレンタルプラットフォームの中でも、アプリやオンラインで利用されている代表的なサービスが「By Rotation(バイローテーション)」です。登録しているユーザーは洋服の「レンタル」と「貸し出し」がそれぞれ利用できま
す。そしてこの度、「By Rotation」で新しく利用可能となったサービスが「ロケーション機能」です。

 

By Rotation」のトップページ。アプリも展開されている

 「ロケーション機能」の特徴は、自宅など、現在地から半径数キロメートルの近隣で貸出可能となっている洋服を見つけることができます。この機能のメリットは、比較的近所で服の貸し借りができるため服を配送しなくても良い点です。配送の場合、レンタル予約をしても到着まで通常数日かかりますが、近所であれば「借り手側が直接取りに行く」ことでレンタル品の到着時間を短縮することができます。もちろん、本来借り手側が負担する送料も抑えられます。

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執筆者

  • 高嶋 一行|KAZUYUKI TAKASHIMA

    Showcase Tokyo 代表・在英ライター|AILメディアパートナー

    ファッション専門学校卒業後、渡英。「ELEY KISHIMOTO(イーリー キシモト)」にてデザインアシストを経験。現在は英国を拠点に日本ブランドの海外セールスを行うエージェント「ShowcaseTokyo」を運営。東京ファッションウィーク参加ブランドなど、日本のデザイナーズブランドの海外進出や新規取引先開拓の支援を行っている。 パリファッションウィーク期間では年4回それぞれのシーズンに営業担当する日本ブランドと共に参加。バイヤー向けの展示会を開き、ヨーロッパを中心に海外のお店やバイヤーとの取引を進める。