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「Burberry(バーバリー)」が英百貨店「Selfridges(セルフリッジズ)」でポップアップ 修理・アップサイクルサービスを提供【アース月間特集2025|EARTH MONTH 2025】

高嶋 一行|AILメディアパートナー
AIL編集部により一部編集
執筆者

 毎年4月は「EARTH MONTH(アース月間)」として、3月半ばを皮切りに世界中で地球環境の保護を目的としたさまざまな取り組みが行われます。今年の「EARTH DAY(アースデー)」は4月22日。消費者の環境意識が高まるこの時期に合わせ、企業は環境に配慮した商品の展開や、リサイクル促進といった持続可能なビジネス戦略を展開しています。

 アース月間にちなんで、4月は毎週、環境に配慮した企業やブランドの具体的な取り組み事例を紹介していきます。


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 英国を代表する高級ブランド「Burberry(バーバリー)」 は、同じく英国の大手百貨店「Selfridges(セルフリッジズ)」で、循環型サービスを紹介するポップアップイベント「ReBurberry(リ・バーバリー)」を3月13日までの期間限定で開催しました。

 このポップアップイベントは、修理やアップサイクルをテーマに掲げています。期間中、「Burberry」の生産拠点である英国カッスルフォード工場の職人が「ReBurberry」に常駐。顧客が持ち込んだ「Burberry」のトレンチコートやスカーフ、レザーアクセサリーといった商品の修理やカスタマイズを行うというものです。

 

 
 
 
 
 
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「ReBurberry」ポップアップイベントの様子
職人が常駐し、商品の修理やカスタマイズを行っている
(「Selfridges」公式Instagram@theofficialselfridgesより)

 

 また、3月6日から3月13日の8日間では、 1999年以前に生産された「Burberry」のトレンチコートを職人が修理するイベントも開催。それらのトレンチコートは、「Proudly Restored by Burberry(プラウドリー・リストア・バイ・バーバリー)」のラベルが施され、コレクター向けのアイテムとして再販されました。

 その他にも、スカーフにカスタムメイドの刺繍やダ―ニング(補修)を施して再販売するアップサイクルサービスや、カシミアの風合いをよみがえらせる「Cashmere Refresh(カシミア・リフレッシュ)」サービスも登場。

 「Burberry」が始めた「ReBurberry」プロジェクトによる修理・アップサイクルのサービスは、今回のような期間限定のポップアップイベントのみならず、直営店などでも展開。ブランドの商品を永く愛用してもらうための既存サービスを、アース月間に合わせてポップアップという形で訴求することで、より顧客に知ってもらえる機会を創出しています。

 


参照:
https://fashionunited.uk/news/retail/burberry-launches-circularity-pop-up-at-selfridges/2025030680493
https://uk.fashionnetwork.com/news/Burberry-opens-selfridges-pop-up-for-reburberry,1709679.html
https://uk.burberry.com/c/reburberry/#repair
https://www.instagram.com/p/DG7orbjti6q/?img_index=7

執筆者

  • 高嶋 一行|KAZUYUKI TAKASHIMA

    Showcase Tokyo代表・在英ライター|AILメディアパートナー

    ファッション専門学校卒業後、渡英。「ELEY KISHIMOTO(イーリー キシモト)」にてデザインアシストを経験。現在は英国を拠点に日本ブランドの海外セールスを行うエージェント「ShowcaseTokyo」を運営。東京ファッションウィーク参加ブランドなど、日本のデザイナーズブランドの海外進出や新規取引先開拓の支援を行っている。 パリファッションウィーク期間では年4回それぞれのシーズンに営業担当する日本ブランドと共に参加。バイヤー向けの展示会を開き、ヨーロッパを中心に海外のお店やバイヤーとの取引を進める