シンボルである赤色の「Ninja Van」配送車

 

　2022年9月、シンガポールのメディアを賑わせた「Ninja Van（ニンジャ・バン）」。小包の速達サービスを主なサービスとするシンガポールのスタートアップですが、宅配プロセスの自動化システムに5,000万米ドル投資することを発表し話題となりました。「Ninja Van」は、オンラインで買い物を楽しむシンガポールの消費者にとって、日常生活に欠かせないばかりか、ECビジネスオーナーからも「使いやすい」と大変重宝されているサービスです。

　2014年にシンガポールで事業を開始した同社は、シンガポールとマレーシア、さらに、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナムの東南アジア6カ国をカバーするネットワークを持った東南アジア地域最大の、そして最速で成長するラストマイル物流企業に成長しました。今回発表したこの投資は「Ninja Van」の9つの地域で小包を仕分けするハブを改修するもので、2024年後半までに完了予定となっています。これにより、東南アジア全域における同社の業務生産性は、50％向上する見込みです。今回はこの“忍者のように早い宅配スピード”と“忍者のように超人的な急成長”を成し遂げた「Ninja Van」について見ていきましょう。